日経225連動型上場投資信託は日経平均株価(日経225)に連動する運用成果を目指しているETFです。
運用歴が16年以上にもなり、古くからある国内株式ETFとなっています。
日経平均株価をベンチマークとしている他のETFと比べて、流動性がかなり高いですので、短期取引に適したETFとなっています。
日経225連動型上場投資信託の詳細
上場市場 | 東京証券取引所 |
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コード | 1321 |
ベンチマーク | 日経平均株価 |
設定日 | 2001年7月9日 (上場は2001年7月13日) |
基準価額(株価) | 23,760円(最新の株価) |
信託報酬 | 年0.18%(税別) |
純資産総額 | 64,930億円 |
出来高(月間) | 8,128,497株 |
売買単位 | 1口 |
最低購入単価 | 23,760円 |
信託財産留保額 | なし |
信託期間 | 無期限 |
決算日 | 年1回(7/8) |
資産構成 | 株式:98.4% 現金、その他:1.6%(指数先物:1.6%) |
管理会社 | 野村アセットマネジメント |
一番の特徴である純資産総額の多さと流動性の高さは、他を圧倒的に引き離しており、短期売買には最適なETFとなっています。
ここ最近も流動性の指標となる売買代金ランキングで、上位にランクインし続けています。
ただ信託報酬は高く、同じ日経平均に投資している投資信託のインデックスファンドの方が安いぐらいです。
しかし短期トレードには保有コスト(信託報酬)はあまり影響しませんので無視してしまっても良いでしょう。
組入業種
順位 | 業種 | 比率 |
---|---|---|
1 | 電気機器 | 19.1% |
2 | 情報・通信業 | 12.0% |
3 | 小売業 | 9.4% |
4 | 化学 | 9.1% |
5 | 医薬品 | 7.5% |
6 | その他の業種 | 42.2% |
同じ日本株式指数であるTOPIXと異なるのは、「情報・通信業」と「小売業」の比率が多い点となります。
組入銘柄
順位 | 銘柄 | 業種 | 比率 |
---|---|---|---|
1 | ファーストリテイリング | 小売業 | 6.2% |
2 | ソフトバンクグループ | 情報・通信業 | 5.1% |
3 | ファナック | 電気機器 | 4.3% |
4 | KDDI | 情報・通信業 | 3.3% |
5 | 東京エレクトロン | 電気機器 | 2.9% |
6 | 京セラ | 電気機器 | 2.5% |
7 | ダイキン工業 | 機械 | 2.2% |
8 | 信越化学工業 | 化学 | 1.9% |
9 | 日東電工 | 化学 | 1.9% |
10 | テルモ | 精密機器 | 1.6% |
組入銘柄数は全225銘柄になります。
各銘柄のみなし額面が高い順に組入比率が定められています。
上位10銘柄で全体の3割以上を占めますので、上位銘柄の値動きが本ETFのパフォーマンスに大きく影響を与えることになります。
利回り・パフォーマンスは?
期間 | ファンド | カテゴリ平均 (国内大型株) |
---|---|---|
1カ月 |
-2.61% |
-2.12% |
3カ月 | +7.61% | +7.93% |
6カ月 | -5.46% | -3.22% |
1年 | +2.82% | +5.10% |
3年(年率) | +4.80% | +3.69% |
5年(年率) | +2.87% | +2.42% |
10年(年率) | +10.43% | +9.73% |
設定来 | +128.90% |
2017年7月の運用レポートから、基準価額(ファンド)も配当が含まれないリターンで記載されるようになりました。
ベンチマークの日経平均株価は、コロナ相場の影響で上値の重い展開になっています。
出来高・流動性は?
年月 | 月間出来高 |
---|---|
2018年1月 | 8,128,497株(約812万枚) |
2017年10月 | 6,337,625株(約633万枚) |
2017年7月 | 4,808,268株(約480万枚) |
2017年4月 | 7,452,305株(約745万枚) |
2017年1月 | 9,400,139株(約940万枚) |
2016年10月 | 7,282,731株(約728万枚) |
2016年7月 | 14,398,946株(約1,439万枚) |
2016年4月 | 17,196,144株(約1,719万枚) |
2016年1月 | 20,573,138株(約2,057万枚) |
以前よりかは出来高が少なくなっていますが、現在も通常の日経平均ファンドでは、トップレベルの流動性を誇っています。
純資産総額の推移は?
期間 | 純資産総額 |
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2017年12月 | 約53,896億円 |
2017年6月 | 約46,000億円 |
2016年12月 | 約38,000億円 |
2016年6月 | 約31,000億円 |
2015年12月 | 約32,000億円 |
2015年6月 | 約30,000億円 |
2014年12月 | 約23,000億円 |
同ベンチマークのETFでは最大の純資産を誇っているだけあって、直近でも大きく伸びております。
ETF全体でもTOPIX連動型上場投資信託に次いで2位となっています。
配当金・分配金は?
決算日 | 配当金 | 利回り |
---|---|---|
2020年7月8日 | 389円 | 1.69% |
2019年7月8日 | 409円 | 1.86% |
2018年7月8日 | 350円 | 1.57% |
2017年7月8日 | 286円 | 1.40% |
2016年7月8日 | 269円 | 1.74% |
2015年7月8日 | 230円 | 1.14% |
分配金は毎年出ており、利回りは2020年8月9日時点で1.69%となっております。
2020年の分配金は389円となり、昨年に引き続き比較的高い利回り水準となりました。
とはいっても利回り目的では魅力が薄いですので、あくまでおまけ程度で考えるべきでしょう。
投資家の評判は?
最近ではアメリカ株をアウトパフォームしてる日経平均のETFを購入したい場合は、1321が一番出来高あり。
ちなみに構成銘柄等は以下の通り。
M3incってどこかと思ったら普通にエムスリーだったw pic.twitter.com/tzGZxSrqjQ— ETF大臣 (@mbo34719451) September 23, 2020
日銀がここ数年は東証株価指数連動上場投資信託で日本株式市場を買い支えています。日経225連動型上場投信の値段で言うと、例えば証券コード番号1321の値段だと20200円あたりが日銀の平均買いコストになるらしいです。
— 楊 英厚 (@Koashiya1128) April 13, 2020
日経225連動型上場投資信託(1321)ってどんな銘柄なんだろ?
見た感じ日経平均と同じ動きしてるから、ダウと日経平均見て売買するならこういう銘柄がよさそう。 pic.twitter.com/DHIdP9eRof— ikuto@初心者トレダビ株日記 (@ikuto78067656) 2018年10月25日
ただ、1株から買える日経225連動ETF(1321)も面白いですね。まず絶対潰れる心配ない。
毎日の値動きを見ていると200-400円の値幅のボックスになることも多いですから、下で買って上で売るということを繰り返す絶好の売買練習?— 麻生与太郎 (@oyaji_ga_ga) 2018年8月20日
日経225連動型上場投資信託の評価
日経225連動型上場投資信託に投資するメリットとしては流動性が高いことに尽きますね。
さすがの野村ブランドだけあって取引量が凄まじいです。
本ETFに投資することで、一つの銘柄が下落したとしても他の銘柄で損失をカバーすることができます。
よりリスクを抑えて分散性を高めたい方は、 TOPIXに投資しているTOPIX連動型上場投資信託がおすすめです。
出来高が多く、買いたい金額で買えるので、日経平均にデイトレード(短期売買)で投資したい場合はぴったりなファンドでしょう。
おすすめな証券会社は?
東証に上場していますので、国内の証券会社ほぼ全てで購入可能です。
取引に掛かる手数料コストを抑えたいなら岡三オンライン証券、少額(10万円以下)で取引を行いたいなら楽天証券、松井証券、取引ツールの使いやすさを重視するならGMOクリック証券を利用するのがおすすめです。