信託財産留保額とはファンドを解約する際に発生する手数料のことを言います。
本記事では信託財産留保額について詳しく解説してまいります。
信託財産留保額の詳細
信託財産留保額は「しんたくざいさんりゅうほがく」と読み、ファンドの中途解約手数料のことです。
信託報酬とは違って売却する際のみ、支払う手数料であることが特徴です。
最近になって信託財産留保額が掛からないETFも続々と増えています。
また保有している期間によって無料になるものも一部存在しています。
毎月分配型はとにかく信託報酬が高いわ
しかも信託財産留保額も0.何%盗られる😭無知な自分がいけなかったので仕方ない
投資信託は自己責任
みんなが買ってるからという心理は捨てるべきかな😂— うさまるゆきお。投資初心者 (@AnimaMZ) September 11, 2020
1年半ほど組み替えながら保有してきた色々。
本日、晴れてノーポジションとなって気が楽になった。
結局、経費差引いて若干マイナス、ほぼプラマイ0て感じか
信託財産留保額ってのが余計だわ。
早く仕切り直しをしたかったから、なんかスッキリで〇マル— 影丸@一般用垢 (@kagemaru6566) 2019年4月4日
信託財産留保額の手数料
手数料ですが一般的な平均は0.1%~0.3%程度とわずかな金額になっていることが多いです。
この手数料はファンドの保有商品の現金化に伴う、売却手数料等の一部に充てられます。
つまり途中で解約する人に対してペナルティとして、売却した際に掛かる手数料等を払ってもらうコストということです。
これでファンドを持ち続けている人が支払う必要がなくなりますので、不公平感が生まれません。
解約せずに保有している人だけが、辞めた人の売買手数料も負担するのはおかしいですものね。
この手数料があることによって、安易に解約するのをストップさせるブレーキの役割も果たしていると言えます。
損益プラスマイナス0%付近は、税金の影響を受けずにより低コストなファンドへの乗り換え(集約)のチャンスでもありますよね。ただし、信託財産留保額の設定があるファンドは注意してくださいね。運用資産が縮んじゃいますので。
— 水瀬ケンイチ@お金は寝かせて増やしなさい💤 (@minasek) 2018年3月11日
信託財産留保額は必要?
前述でも述べましたが、ファンドの中途解約が多いほどそれに伴うリバランス、売却のコストが掛かってしまいます。
その為なるべく途中での解約を減らす方が、ファンドの運用を効率よく行っていくことができるのです。
さらに信託財産留保額は、販売会社に全てお金が流れるのではなく純資産にも加えられるので、解約しない投資家にもメリットがあると言えます。
純資産が増えると基準価格も上昇しますので、ファンドとしての価値も上がることになります。
解約せずに現在ファンドを保有している人たちにも、還元がされるということです。
上記のことから、信託財産留保額を設定しているファンドを長く保有していく場合は、還元によるメリットもあるコストと言えるでしょう。
信託財産留保額有りのファンドを解約すると、その分はファンドの純資産に追加されます。販売側には入らないという点では購入手数料や信託報酬とは異なる性質のものです。
— kenz (投資ブロガー ケンケン) (@kenz08) 2017年9月17日
まとめ
信託財産留保額はETF(ファンド)に投資するにあたって掛かるコストの一部となるわけですが、投資家にとってもプラスになる要素があり、決して良からぬ手数料ではないことがお分かりになったと思います。
最近では信託財産留保額が無料のETFも増えてきておりますが、長期的な視点から見るとある程度の信託財産留保額があった方が良いのではないかと思います。