ETFとETNの違い

ETFは日銀による買い支えの報道などもあって知名度は高いですが、ETN(指標連動証券)と聞かれると具体的に説明できる方は少ないのではないでしょうか。
そこで本記事ではETFとETNの違いをまとめみました。

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ETFとETNの違いとは

ETF・ETNどちらも、ある指標に連動することを目的とされている上場投資信託のことです。
ETN(Exchange Traded Note)は「指標連動証券」という名の通り、証券に投資を行います。

違いとしてはETFの場合、裏付けとなる資産(株式銘柄等)を保有しているのが通常になっています。
一方ETNは裏付けとなる資産を保有していないため、ETNを発行している金融機関がその指数を保証しているというわけです。
その為発行している会社の信用リスクが関わってきます。
ただ最近では上場審査も厳格化(純資産額、自己資本比率、事業継続年数が一定以上)されていますので、基本的には安全だと言って良いでしょう。

分配金

ETFでは基本的に分配金・配当金が出る場合が多いですが、ETNは分配されない仕組みとなっています。

投資対象

ETFは株式、REIT(不動産)、債券、コモディティ(金など)に連動しているものが主になっています。
一方ETNは、資産としての保有が難しいボラティリティ指数商品指数に連動するETNが上場しています。

例えばとうもろこしや大豆、小麦などの穀物にも投資することができます。

裏付けとなる資産を必要としないため、ETFでは扱っていない様々なETNを容易に発行することができるのです。

償還期間

ETFには償還期間が定められていないものが多く無期限に運用されますが、ETNは償還期間が定められており、満期まで保有した場合は、その時点での指数の価格で償還されます。
そのため購入した金額が、全額戻って来ない可能性もあることに注意しましょう。

トラッキングエラーが出ない

ETFではベンチマークとの価格差(トラッキングエラー)が発生してしまいますが、ETNでは対象指数との乖離が出ないのが特徴となっています。

ベンチマークとの乖離が発生しませんので、効率かつ安定的に運用が行えます。

ETNの歴史

2006年にアメリカで初めて上場したばかりで、上場している数も少ないです。
今後の普及と発展に期待しましょう。

流動性の問題がある

登場したばかりということもあり、ETFと比較して活発な取引が行われておりません。
自分のタイミングで売買が行えない可能性もあることが、今後の課題でもあります。

雑学
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