MAXIS日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信(1499)は、日本の高配当銘柄に投資しているETFのことです。
三菱UFJ国際投信から2017年12月より運用されています。
MAXIS日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信(1499)の詳細
上場市場 | 東京証券取引所 |
---|---|
対象資産 | 国内株式 |
コード | 1499 |
ベンチマーク | 野村日本株高配当70マーケットニュートラル指数 |
設定日 | 2017年12月11日 (上場は2017年12月13日) |
信託報酬 | 年0.40%(税別) |
純資産総額 | 64億円 |
出来高(月間) | 205株 |
決算日 | 年4回(1月、4月、7月、10月の各10日) |
売買単位 | 1口 |
最低購入単価 | 9,000円 |
信託期間 | 無期限 |
信託財産留保額 | なし |
資産構成 | 株式:12.4% うち現物:96.3% うち先物・オプションなど:-84% |
管理会社 | 三菱UFJ国際投信 |
MAXIS日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信(1499)は、国内70の高配当銘柄に分散投資できることが特徴です。
構成銘柄の選定は、一定の流動性かつ業績が安定していること、平均DOE(株主資本配当率)が上位であることなどが考慮されます。
本ETFはマーケットニュートラル戦略を用いたファンドであり、国内では本ETFのほかに上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティしか存在しません。
野村日本株高配当70指数を買いながら(ロング)、TOPIX先物を売って(ショート)運用されています。
市場全体(TOPIX)を売り建てしてヘッジすることで、株式市場の値動きに左右されづらくなります。
そのため下落相場時の損失を低減することができ、株価変動リスクを抑えて投資したい場合に活用できるでしょう。
しかし上昇相場時の利益も抑えられるので、短期取引やキャピタルゲイン(価格上昇による利益)狙いの場合は使いづらいETFとなります。
信託報酬は高配当ETFの中では高めとなっています。
またマーケットメイク対象なのですが、流動性は低い状況が続いています。
ただ売買単位は一口からとなっているので取引しやすいでしょう。
ちなみに楽天証券なら本ETFが手数料無料で取引できるのでおすすめです。
業種別配分
銘柄名 | 比率 |
---|---|
輸送用機器 | 19.1% |
情報・通信業 | 15.4% |
電気機器 | 12.0% |
卸売業 | 9.1% |
保険業 | 6.2% |
情報・通信業や景気に敏感な輸送機器セクターに偏っていることが気になります。
組入上位銘柄
銘柄名 | 比率 |
---|---|
武田薬品工業 | 5.6% |
日本電信電話 | 5.3% |
NTTドコモ | 5.1% |
トヨタ自動車 | 4.9% |
KDDI | 4.9% |
日本たばこ産業 | 4.2% |
キヤノン | 4.1% |
本田技研工業 | 3.7% |
日産自動車 | 3.5% |
東京海上ホールディングス | 3.5% |
高配当優良銘柄が上位に名を連ねています。
以前と比べて、NTTドコモやKDDIなど通信業の比率が低くなっています。
利回り・パフォーマンスは?
期間別騰落率
期間 | ファンド | NEXT FUNDS 野村日本株高配当70 |
---|---|---|
1カ月 | +1.12% | +7.49% |
3カ月 | +0.64% | +1.38% |
6カ月 | +0.17% | -3.06% |
1年 | -2.72% | -15.10% |
設定来 | -4.12% | – |
年度別騰落率
期間 | ファンド | NEXT FUNDS 野村日本株高配当70 |
---|---|---|
2018年 | -2.00% | -15.62% |
※2019年9月末時点
同じ高配当70銘柄を投資対象とするNEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型ETFと成績を比較してみました。
本ファンドはマーケットニュートラルETFですので、野村日本株高配当70よりもボラを抑えて運用されていることがわかります。
2018年は国内株式が約18%下落する中、本ファンドは-2%とかなり損失を低減できています。
ここ数年のベンチマークの成績を見ても、最大下落率は2012年の-6.1%となっています。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
---|---|
2019/10 | 130円 |
2019/7 | 30円 |
2019/4 | 163円 |
2019/1 | 27円 |
2018/10 | 112円 |
2018/7 | 21円 |
2018/4 | 112円 |
毎年4回分配金が出されており、2019年10月12日時点の利回りは3.89%となっています。
国内高配当ETFの中では、NEXT FUNDS 日経平均高配当株50(1489)(4%程度)に次ぐ分配金利回りとなっています。
また決算月が重なる4月と10月に、分配額が大きくなることが特徴です。
投資家からの評判は?
1477や1499みたいなPFを自分で組むのは難しいから、ETFを買って行ってもいいかなあって思うけど、1499はどのトリガーが値動きにどの程度影響するのかイマイチわからん・・・。
— ゆうしゃ おはぎゃ (@ultraokotowari) 2019年7月5日
MAXIS日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信(1499)の評価
MAXIS日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信(1499)ですが、日本の大型高配当株に分散して投資できることが評価されています。
マーケットニュートラル戦略により買いと売りを組み合わせて保有しているため、安定した運用を期待することができます。
事実ここ最近の値動きはプラマイゼロとなっており、分配金だけを狙った投資に活用できるでしょう。
利回りも競合の1399(上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ)より高水準であることが評価できます。
保有コストが気になる場合はiシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF(1478)(年0.19%)を検討してみましょう。
マーケットニュートラルETFではありませんが、さらに少額(二千円程度)で取引できるので、コツコツ買い付けるのにおすすめです。
本ETFの特性上短期トレードでは使えませんが、長期的に安定して分配金を受け取りたい方には最適のファンドと言えるでしょう。
おすすめな証券会社は?
東証に上場しているETFですので、国内ほぼ全ての証券会社で購入可能となっています。
コストを抑えたい場合、本ETFが手数料無料で取引できる楽天証券がおすすめです。
10万円以下の少額資金で投資を行うなら、手数料無料で取引が行える岡三オンライン証券、松井証券、SBI証券を利用するのが最適です。