【VWOB】バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETFとは、新興国債権を投資対象としたETFのことです。
2019年2月26日より経費率が引き下げられ、年0.32%から年0.30%の信託報酬となっています。
【VWOB】バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETFの詳細
上場市場 | NASDAQ(ナスダック) |
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コード | VWOB |
ベンチマーク | ブルームバーグ・バークレイズ米ドル建て新興市場政府債RIC基準インデックス |
設定日 | 2013年5月31日 |
信託報酬 | 年0.30%(税別) |
純資産総額 | 13億米ドル |
売買単位 | 1株 |
最低購入単価 | 8,680円 |
出来高平均 (1日) |
85,454株 |
決算日 | 毎月 |
管理会社 | ザ・バンガード・グループ・インク |
【VWOB】バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETFは、米ドル建ての新興国債券に幅広く投資できることが特徴です。
米ドル建てなので、現地通貨における為替リスクを受けずに投資できます。
最近では「トルコリラショック」などの新興国通貨安が発生しており、現地通貨建てで運用するのはリスクが高くなっています。
大暴落に巻き込まれると大きな損失を抱えることになり、今まで得たインカムゲインも吹き飛ぶほどのダメージを受けてしまいます。
ベンチマークのブルームバーグ・バークレイズ米ドル建て新興市場政府債RIC基準インデックスは、債券の発行体が国政府・政府機関・国有企業かつ1年以上の米ドル建て債券で構成されています。
本ETFは競合ETFと比較して低いコストであることが魅力です。
インデックスファンドのiFree新興国債券インデックス(年0.2376%)は信託報酬が低いですが、現地通貨建てでの運用のため実質コストは割高となっています。
主なデータ
構成債券銘柄数 | 697銘柄 |
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平均デュレーション | 7.3年 |
平均残存期間 | 12.4年 |
実効利回り | 4.8% |
平均クーポン | 5.6% |
格付別構成比率
信用格付 | 比率 |
---|---|
米国政府 | 0.0% |
AAA | 0.0% |
AA | 4.7% |
A | 19.6% |
BAA | 36.4% |
BAA未満 | 39.3% |
信用度が低いBAA未満の債券が多く占めています。
【BND】バンガード・米国トータル債券市場ETFのような信用力の高い債券で構成されていませんので、経済危機時の債務不履行(デフォルト)リスクが気になりますね。
市場別構成比率
市場 |
比率 |
---|---|
メキシコ | 9.00% |
インドネシア | 6.60% |
サウジアラビア | 6.10% |
トルコ. | 5.30% |
カタール | 4.70% |
高金利政策で有名なメキシコ、通貨の大暴落が記憶に新しいトルコなどが含まれます。
発行体別構成比率
発行体 | 比率 |
---|---|
外国の発行体 | 99.8% |
金融. | 0.1% |
公益 | 0.1% |
利回り・パフォーマンスは?
期間別騰落率
期間 | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
3ヵ月 | +4.17% | +4.29% |
6ヵ月 | +9.96% | +10.12% |
1年 | +11.68% | +11.87% |
3年 | +5.04% | +5.19% |
5年 | +4.68% | +4.81% |
設定来 | +4.68% | – |
年間別騰落率
年間 | ファンド | EMB | BNDX |
---|---|---|---|
2018年 | -2.98% | -5.67% | +2.94% |
2017年 | +8.44% | +9.98% | +2.40% |
2016年 | +9.77% | +9.41% | +4.63% |
2015年 | +1.65% | +0.43% | +1.13% |
2014年 | +4.21% | +6.69% | +8.76% |
※2019年6月末現在
債券ETFになりますが新興国市場を投資対象としていることから、10%も変動するなどボラティリティが高くなっています。
競合ETFのiシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ETF、アメリカ以外の世界の国債に投資する【BNDX】バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF(米ドルヘッジあり)との比較では、どちらに対しても僅かに上回るパフォーマンスを残しています。
5年前に100万円を運用していた場合、現時点で+25万円の利益となっています。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
---|---|
2019/7 | 0.305700米ドル |
2019/6 | 0.330700米ドル |
2019/5 | 0.294700米ドル |
2019/4 | 0.320900米ドル |
2019/3 | 0.269400米ドル |
2019/2 | 0.290600米ドル |
2019/1 | 0.315400米ドル |
2018/12 | 0.288200米ドル |
2018/11 | 0.304700米ドル |
2018/10 | 0.282300米ドル |
2018/9 | 0.295300米ドル |
2018/8 | 0.293800米ドル |
毎月分配となっており、2019年7月21日時点での分配金利回りは4.46%となっています。
新興国債券だけあって高い配当金を得ることができ、利回り水準も安定しています。
投資家からの評判は?
PFFとVWOBを追加購入しました。
ついつい高配当のETFを買ってしまうのは欲と年齢からくる焦りか( ;´Д`)— おたつさん (@otatsuotatsu) 2019年1月25日
高配当ETFの銘柄数少しずつ増やしています。
先日は下げ相場の中で少し上がってきたVWOBという新興国債券ETFを買ってみました。
あと欲しいのはIYRとLQD。
個別株も欲しいけど、いまは怖くて買えないなあ( ;´Д`)
ジュニアNISAも検討しなきゃ— おたつさん (@otatsuotatsu) 2018年12月19日
BNDとBNDXとVWOBに投資すれば全世界の債券に投資できるからETFって便利ですよね。VWOBはハイイールド債も含まれるからリスクはあるけど、分散しているからリスクは減っていますね。BNDとBNDXと組み合わせばかなりいい感じになりそうだ
— メガネパンダ (@pandameganet) 2018年11月27日
【VWOB】バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETFの評価
【VWOB】バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETFですが、高金利が魅力な新興国債券に低コストかつドル建てで投資できることが評価されています。
4%台の利回りで安定している高配当債券ETFになりますので、インカムゲイン狙いの投資に活用できます。
成長性を求めるなら新興国株式の方が良いですが、毎月安定した配当収入を得たい場合は本ETFを検討すると良いでしょう。
また円ベースでの為替リスクは伴うものの株式との相関性は低いことから、ポートフォリオの一部として保有するのも良いかもしれませんね。
【VWOB】バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETFを購入できる会社はこちら
本ETFは海外ETFとなりますので、扱っている会社は下記となります。
証券会社 | ポイント |
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SBI証券 | 米国株式・ETFの最低手数料が無料 米国ETFを定期積立できるサービスあり。 海外ETFに低コストで投資可能。 |
マネックス証券 | 米国株式・ETFの最低手数料が0円 約3,000銘柄以上の米国株取り扱い。 米国ETFが実質手数料無料になるゼロETFがある。 米国株の時間外取引が可能。 |
楽天証券 | 米国ETFにおける最低取引手数料が無料 楽天レバレッジETFは手数料無料。 90日の指値期間。 |
サクソバンク証券 | 他社を引き離す業界最安の手数料が魅力。 米国ETF含めて6,000銘柄以上を取り扱っている。 |