【VOOV】バンガード・S&P500バリューETFとは、S&P500の割安株に投資が行えるETFになります。
【VOOV】バンガード・S&P500バリューETFの詳細
上場市場 | NYSEアーカ取引所(NYSE Arca) |
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コード | VOOV |
ベンチマーク | S&P500バリュー指数 |
設定日 | 2010年9月7日 |
信託報酬 | 年0.10%(税別) |
純資産総額 | 12億米ドル |
売買単位 | 1株 |
最低購入単価 | 13,725円 |
決算日 | 年4回 |
管理会社 | ザ・バンガード・グループ・インク |
【VOOV】バンガード・S&P500バリューETFは、S&P500の大型バリュー(割安)株に幅広く投資できることが特徴です。
2019年12月末に信託報酬の改定が実施されて、年0.10%とさらに低コストで取引できるようになりました。
投資対象のS&P500バリューインデックスとは、米国市場全体の時価総額上位75%をカバーしており、株価純資産倍率・株価売上高倍率・株価収益率の3要素を基準としてバリュー株と判断しています。
米国割安株に気軽に投資できるETFですが、人気がなく流動性に乏しいことが欠点となります。
また中型株も含む【VTV】バンガード・米国バリューETF(年0.04%)の方が経費率が低いです。
セクター別構成比率
国名 | 比率 |
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金融 | 21.70% |
情報技術 | 17.50% |
ヘルスケア | 11.10% |
資本財 | 10.20% |
生活必需品 | 9.30% |
一般消費財 | 7.20% |
エネルギー | 6.20% |
通信サービス | 5.90% |
公共事業 | 4.90% |
素材 | 3.20% |
不動産 | 2.80% |
バリュー株を投資対象としていますので、不人気で放置されている金融株の比率が多くなっています。
一方ヘルスケアや生活必需品といったディフェンス銘柄にも多く投資していますので、比較的バランスの取れたポートフォリオと言えます。
上位構成銘柄
銘柄名 | 比率 |
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アップル | 9.27% |
JPモルガン・チェース | 3.44% |
バンク・オブ・アメリカ | 2.28% |
AT&T | 2.23% |
ユナイテッドヘルス・グループ | 2.16% |
バークシャー・ハサウェイ | 1.83% |
シェブロン | 1.81% |
ウェルズ・ファーゴ | 1.78% |
シティグループ | 1.38% |
ウォルマート | 1.38% |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 1.21% |
プロクター・アンド・ギャンブル | 1.09% |
コストコ | 1.07% |
ザ・ホーム・デポ | 1.06% |
エクソンモービル | 1.03% |
アップルの比率がかなり大きくなっており、次いで金融機関のJPモルガンとバンク・オブ・アメリカが続きます。
また日本でも馴染みのある、コストコやP&Gも組み入れられています。
現在は全387の銘柄で構成されています。
上位10銘柄の比率は全体の27.60%と多く、約1割を要するアップルの値動きに影響を受けるでしょう。
利回り・パフォーマンスは?
期間別騰落率
期間 | VOOV | VTV | VOO |
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3ヵ月 | +9.88% | +8.22% | +9.03% |
1年 | +31.84% | +25.83% | +31.47% |
3年(年率) | +11.33% | +11.70% | +15.20% |
5年(年率) | +9.38% | +10.06% | +11.66% |
設定来(年率) | +12.90% | – | – |
※2019年12月末現在
年間別騰落率
年間 | VOOV | VTV | VOO |
---|---|---|---|
2019年 | +31.84% | +25.83% | +31.47% |
2018年 | -9.23% | -5.45% | -4.47% |
2017年 | +15.29% | +17.14% | +21.74% |
2016年 | +17.23% | +16.95% | +12.04% |
2015年 | -3.21% | -0.92% | +1.32% |
2014年 | +12.22% | +13.18% | +13.64% |
2013年 | +31.70% | +33.11% | +32.31% |
2012年 | +17.60% | +15.15% | +16.01% |
2011年 | -0.70% | +1.12% | +2.04% |
同じ割安米国株を投資対象とする【VTV】バンガード・米国バリューETF、S&P500を投資対象とする【VOO】バンガード・S&P500ETFと成績を比べたところ、2019年はVOOVが一番良いパフォーマンスとなりました。
これは構成銘柄1位のアップルが、過去最高の年間上昇率を記録したことが寄与しています。
ただ5年年率ベースで見ると、他の2つのETFに負けています。
設定来(2010年9月30日)のパフォーマンスは、およそ3倍のプラスリターンとなっています。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
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2019/12 | 0.68700米ドル |
2019/9 | 0.68790米ドル |
2019/6 | 0.66700米ドル |
2019/3 | 0.59860米ドル |
2018/12 | 0.70970米ドル |
2018/9 | 0.67800米ドル |
2018/6 | 0.62070米ドル |
2018/3 | 0.57420米ドル |
四半期ごとに分配金を出しており、2020年1月12日時点での分配金利回りは2.11%となっています。
利回り的には高くなく、競合ETFと同等の利回りとなっています。
現在のところ決算月による分配額の偏りは起きていません。
米国高配当銘柄に投資したい場合は、バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)やSPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式(SPYD)などの高配当ETFを選ぶようにしましょう。
投資家からの評判は?
バリュー株は金融セクターが特に多く、バリューETFのVOOVだと22%もあります。
しかしグロースでは5.4%しかないです。
金融セクターETFのここ2週間のパフォーマンスは市場平均を大きく超えており、これがグロースをバリューが上回った理由だと思います。
これと似た理由で、原油高がバリューを助けます https://t.co/257RYaDskd— アーサー@米国株セクター投資 (@arthursector) 2019年9月17日
【VOOV】バンガード・S&P500バリューETFの評価
【VOOV】バンガード・S&P500バリューETFですが、S&P500の大型割安株に気軽に分散投資できることが評価されています。
2019年はS&P500のパフォーマンスを上回っており、バリュー株への投資妙味が高まってきています。
また信託報酬改定によって、マイナス材料だった保有コストの差も縮まりつつあります。
いずれ近いうちに来るとされるドル高局面の終焉に向けて、VOOVのようなバリューETFを仕込んでおくのも一つの選択肢となるでしょう。
【VOOV】バンガード・S&P500バリューETFを購入できる会社はこちら
本ETFは海外ETFとなりますので、扱っている会社は下記となります。
証券会社 | ポイント |
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SBI証券 | 米国株式・ETFの最低手数料が無料 米国ETFを定期積立できるサービスあり。 対象海外ETFが買付手数料無料。 |
マネックス証券 | 米国株式・ETFの最低手数料が0円 約3,000銘柄以上の米国株取り扱い。 米国ETFが実質手数料無料になるUSAプログラムがある。 米国株の時間外取引が可能。 |
楽天証券 | 米国ETFにおける最低取引手数料が無料 バンガードなど対象海外ETFが買付手数料0円。 90日の指値期間。 |