【VTV】バンガード・米国バリューETFとは、米国の割安大型株に投資が行えるETFになります。
2019年5月末に年0.05%から年0.04%に、経費率改定が行われています。
【VTV】バンガード・米国バリューETFの詳細
上場市場 | NYSEアーカ取引所(NYSE Arca) |
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コード | VTV |
ベンチマーク | CRSP USラージキャップ・バリュー・インデックス |
設定日 | 2004年1月26日 |
信託報酬 | 年0.04%(税別) |
純資産総額 | 1,142億米ドル |
売買単位 | 1株 |
最低購入単価 | 15,045円 |
決算日 | 年4回 |
管理会社 | ザ・バンガード・グループ・インク |
【VTV】バンガード・米国バリューETFは、アメリカの大型バリュー(割安)株に幅広く投資できることが特徴です。
2019年5月に信託報酬の減率が実施されて、年0.04%と超低コストで取引できるようになりました。
バンガードETFは他にもバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)(年0.03%)やバンガード・S&P500ETF(VOO)(年0.03%)など、国内では考えられない低コストファンドが盛りだくさんです。
ベンチマークのCRSP USラージキャップ・バリュー・インデックスは、米国の時価総額上位85%のうち割安株(株価、配当利回り、PER、PSR等)と判断された銘柄のみで構成されています。
流動性も高く米国で人気のあるETFの一つとなっています。
バリュー株に投資できるETFは少ないことから、割安株投資を行いたい方には貴重なファンドと言えます。
セクター別構成比率
国名 | 比率 |
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金融 | 24.6% |
ヘルスケア | 16.2% |
消費財 | 11.0% |
資本財 | 11.0% |
テクノロジー | 8.4% |
消費サービス | 7.8% |
石油・ガス | 7.6% |
公益 | 6.7% |
電気通信 | 4.0% |
素材 | 2.7% |
割安で放置されている不人気の金融株が1位となっています。
金融株は政治や景気に左右されやすく、ボラティリティが高いことが特徴です。
構成銘柄比率
国名 | 比率 |
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バークシャー・ハサウェイ クラスB | 3.31% |
JPモルガン・チェース | 3.02% |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 2.99% |
エクソンモービル | 2.57% |
プロクター・アンド・ギャンブル | 2.21% |
ファイザー | 2.06% |
ユナイテッドヘルス・グループ | 1.99% |
バンク・オブ・アメリカ | 1.98% |
シスコシステムズ | 1.96% |
ベライゾン・コミュニケーションズ | 1.92% |
JPモルガン・チェースやジョンソン・エンド・ジョンソンなどいったおなじみの銘柄に加え、米国2大通信株のひとつ「ベライゾン・コミュニケーションズ」にも投資を行っています。
現在の組み入れ銘柄数は334です。
利回り・パフォーマンスは?
期間別騰落率
期間 | ファンド | ベンチマーク |
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1年 | +41.52% | +46.06% |
3年(年率) | +12.51% | +18.62% |
5年(年率) | +13.15% | +17.37% |
10年(年率) | +11.69% | +14.14% |
設定来 | +8.78% | – |
※2021年4月末現在
年間別騰落率
年間 | ファンド | VOO |
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2020年 | +2.29% | +18.40% |
2019年 | +25.83% | +31.47% |
2018年 | -5.45% | -4.47% |
2017年 | +17.14% | +21.74% |
2016年 | +16.95% | +12.04% |
2015年 | -0.92% | +1.32% |
2014年 | +13.18% | +13.64% |
2013年 | +33.11% | +32.31% |
2012年 | +15.15% | +16.01% |
2011年 | +1.12% | +2.04% |
2010年 | +14.48% | +15.96% |
S&P500に投資を行うバンガード・S&P500ETF(VOO)と成績を比べたところ、VOOの方が大きく上回るパフォーマンスとなっています。
リーマンショック前まではバリュー株の方が良好な成績を残していましたが、以降はGoogleやアマゾン等の躍進によりグロース(成長)株の方が強くなっています。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
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2021/3 | 0.70620米ドル |
2020/12 | 0.78920米ドル |
2020/9 | 0.71550米ドル |
2020/6 | 0.77430米ドル |
2020/3 | 0.76050米ドル |
2019/12 | 0.90930米ドル |
2019/9 | 0.731200米ドル |
2019/6 | 0.698800米ドル |
2019/3 | 0.734800米ドル |
2018/12 | 0.708300米ドル |
2018/9 | 0.731200米ドル |
2018/6 | 0.627900米ドル |
2018/3 | 0.602900米ドル |
四半期ごとに分配金を出しており、2021年5月8日時点での分配金利回りは2.17%となっています。
安定した配当を出せない金融株が中心となっているため、利回り的にはそれほど高くありません。
アメリカの高配当銘柄に投資したい場合は、バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)などの高配当ETFを選択するようにしましょう。
投資家からの評判は?
QQQ・VOO・VTI・VTVの中ではバリューETFのVTVが強い。
セクターETFはやっぱりXLk(情報技術)とXLC(通信)、XLY(一般消費財)が弱い。 pic.twitter.com/bJh9njxYyP— ちいさい人 (@I_L_A_S) May 4, 2021
【米国株🇺🇸】
あれもこれも…と言うより
バリュー株に関してはETFで良いかと思ってきました$VTV (バンガード バリューETF)
個別は自分の好きなハイグロで☺️
↓VTVのセクター比率&銘柄構成 https://t.co/FyeU9zwZeq pic.twitter.com/5F05R2Gib1
— あひる🐤子育て&FIRE (@age_age_apple) March 25, 2021
しかしVTVなどのバリューETFがどういう指標でバリューなのか。単純にPBRでやってくれれば結果も飲み込みやすいんだけど、実績と予測のPERなども混ぜてるみたいで、その恣意性に信仰心が持ちにくい。
信仰心がなくてはバリュー投資につきものの谷の時代を乗り越えられない。— 遠巻き (@toomaki3) 2019年5月2日
VTV バンガード・米国バリューETF 0.04%
VUG バンガード・米国グロースETF 0.04%
VV バンガード・米国ラージキャップETF 0.04%
VXF バンガード・米国エクステンデッド・マーケットETF 0.07%いずれも年率0.1%以下。なんという安さ!
— 水瀬ケンイチ (@minasek) 2019年5月7日
【VTV】バンガード・米国バリューETFの評価
【VTV】バンガード・米国バリューETFですが、年0.04%で米国大型バリュー株に分散投資できることが評価されています。
割高なグロース株への警戒感が出てきてることから、分散を図る意味でも魅力的なETFとなります。
過去パフォーマンスではS&P500に負けていますが、今後バリュー株優位となる可能性もあり、低PER・低PBRの銘柄に投資したい場合は活用してみましょう。
【VTV】バンガード・米国バリューETFを購入できる会社はこちら
本ETFは海外ETFとなりますので、扱っている会社は下記となります。
証券会社 | ポイント |
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SBI証券 | 米国株式・ETFの最低手数料が無料 米国ETFを定期積立できるサービスあり。 海外ETFに低コストで投資可能。 |
マネックス証券 | 米国株式・ETFの最低手数料が0円 約3,000銘柄以上の米国株取り扱い。 米国ETFが実質手数料無料になるゼロETFがある。 米国株の時間外取引が可能。 |
楽天証券 | 米国ETFにおける最低取引手数料が無料 楽天レバレッジETFは手数料無料。 90日の指値期間。 |