ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)は、配当が出ている米国大型株に投資できるETFになります。
ETF運用会社のウィズダムツリーから2006年6月に設定されました。
ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)の詳細
上場市場 | NYSEアーカ取引所(NYSE Arca) |
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コード | DLN |
ベンチマーク | ウィズダムツリー米国大型株配当インデックス |
設定日 | 2006年6月16日 |
信託報酬 | 年0.28%(税別) |
純資産総額 | 21億米ドル |
出来高 (3ヵ月平均) |
23万株 |
売買単位 | 1株 |
最低購入単価 | 9,644円 |
決算日 | 年12回(毎月) |
管理会社 | ウィズダムツリー |
ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)の特徴ですが、米国の大型株かつ配当支払いのある銘柄に分散投資できることになります。
ベンチマークは配当加重なので無配企業は除外され、配当金総額が多い大型株メインのETFです。
配当を謳っていますが純粋な高配当ETFではなく、利回りの低い銘柄も組み入れられています。
配当ありの大型株に重きを置いているため、配当利回り重視の投資には不向きと言えます。
現在のPER(株価収益率)は15.6倍と少し割安です。
信託報酬は年0.28%と、他の米国ETFと比べるとやや割高のコストになります。
バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)はわずが年0.06%ですので、その差は0.2%以上もあります。
マネックス証券とSBI証券では買付手数料無料なのでおすすめです。
セクター別構成比率
国名 | 比率 |
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情報技術 | 18.81% |
金融 | 16.56% |
ヘルスケア | 15.10% |
生活必需品 | 14.19% |
資本財 | 8.24% |
一般消費財 | 7.57% |
公共事業 | 6.10% |
エネルギー | 5.99% |
電気通信 | 5.94% |
素材 | 1.50% |
比較的配当利回りが低い情報技術セクターが1位となっています。
コロナ治療薬開発で注目されるヘルスケアも上位をつけています。
ディフェンス株とされる生活必需品の割合も高く、バランスの取れた構成と言えるでしょう。
構成銘柄比率
銘柄 | 比率 |
---|---|
マイクロソフト | 4.75% |
アップル | 4.05% |
AT&T | 2.98% |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 2.67% |
エクソンモービル | 2.44% |
ベライゾン・コミュニケーションズ | 2.32% |
ファイザー | 1.99% |
JPモルガン・チェース | 1.91% |
アッヴィ | 1.90% |
シェブロン | 1.81% |
世界的に有名なアメリカの大企業が名を連ねています。
バンガード・S&P500ETF(VOO)等で組み入れられている、GoogleやAmazonといった無配企業には投資していません。
現在は282の銘柄で構成されており、上位の比率を見ても分散性はそれなりにあると言えます。
利回り・パフォーマンスは?
期間別騰落率
期間 | ファンド | VYM | HDV |
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1ヶ月 | -0.79% | -1.89% | +0.46% |
3ヶ月 | -16.92% | -18.09% | -14.87% |
年初来 | -15.31% | -17.89% | -16.90% |
1年 | -3.69% | -8.26% | -10.60% |
3年 | +5.20% | +2.94% | +2.55% |
5年 | +6.20% | +4.91% | +4.52% |
10年 | +11.06% | +10.54% | – |
※2020年5月21日現在
競合ETFのバンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)、iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)と成績を比較してみました。
年初来と長期のパフォーマンスは、いずれも本ファンドに軍配が上がります。
比較した2つのファンドで投資していない、アップルのパフォーマンスの影響が大きいと思われます。
ちなみにコロナショック時のここ3か月のリターンは、HDVが好成績となっています。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
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2020/4/21 | 0.17米ドル |
2020/3/24 | 0.25米ドル |
2020/2/25 | 0.30米ドル |
2020/1/21 | 0.11米ドル |
2019/12/23 | 0.299米ドル |
2019/11/25 | 0.25米ドル |
2019/10/22 | 0.18米ドル |
2019/9/24 | 0.195米ドル |
2019/8/27 | 0.275米ドル |
2019/7/23 | 0.18米ドル |
2019/6/24 | 0.21米ドル |
2019/5/28 | 0.265米ドル |
2018年累計 | 2.45米ドル |
2017年累計 | 2.15米ドル |
2016年累計 | 2.11米ドル |
毎月分配となっていて毎月20日~月末までに分配が行われます。
2020年5月23日時点での分配金利回りは2.99%前後となっています。
本ETFは純粋な高配当ETFでないため、バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)(3.54%)やiシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)(4.03%)よりも低い配当水準です。
ただ毎年増配していること、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)やバンガード・S&P500ETF(VOO)より利回りが高いことは魅力と言えます。
投資家からの評判は?
これだけ高配当ETFの話題が出ても、DHSやDLNは聞かない。これらは配当加重なので配当支払い能力に応じてウェイト付けされる。現金を投資家に示すことができる企業に多く投資できるETFとして、もっと評価されても良いと思う。なお、リターンは(文字数)
— のぶ@素人投資家 (@fatamorgana_s86) September 19, 2020
SBI証券って一部の米国ETFの買付け手数料が無料になったのか!
知らなかった!【対象ETF】
・VT
・VOO
・VTI
・IVV
・SPY
・EPI
・DHS
・DLN
・DGRW— tobi (@tobi19891989) May 18, 2020
高配当ETFとしてどういう役割を期待するかで評価は大きく変わるな。
HDVの尖り具合とかセクター比率とかは普通に好きなんやけどな。
ちなみに信託報酬無視するならDLNが一番ワイの好み(隙自語)— つみたてiDeCo次郎 (@tsumitatejiro) 2019年11月10日
ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)の評価
ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)ですが、比較的配当水準の高い米国大型株にまとめて投資できることが評価されています。
毎月分配であるため、配当を受け取りながら株価の上昇を狙いたい方に最適なETFとなります。
大型株中心なので値動きは安定しており、長期的な資産形成に活用できるファンドでしょう。
知名度は低く経費率も高めのETFですが、割安かつ安定性の高いポートフォリオを考えている場合は、検討してもいいETFだと思います。
ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)を購入できる会社はこちら
本ETFは海外ETFとなりますので、扱っている会社は下記となります。
証券会社 | ポイント |
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SBI証券 | 米国株式・ETFの最低手数料が無料 米国ETFを定期積立できるサービスあり。 対象海外ETFが買付手数料無料。 |
マネックス証券 | 米国株式・ETFの最低手数料が0円 約3,000銘柄以上の米国株取り扱い。 米国ETFが実質手数料無料になるUSAプログラムがある。 米国株の時間外取引が可能。 |
楽天証券 | 米国ETFにおける最低取引手数料が無料 バンガードなど対象海外ETFが買付手数料0円。 90日の指値期間。 |