上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本(愛称:上場MSCI世界株)は「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」に連動する動きを目指しているETFのことです。
これ一つで海外の先進国と新興国に分散して投資が行えるようになっています。
2017年10月21日よりファンドの信託報酬が、今までの年0.3%から年0.25%へ変更されました。
つみたてNISA対象ファンドとしての要件を満たすためとされています。
【追記】⇒2018年7月30日より現物運用へ切り替え&信託報酬の引き下げ(年0.24%)が行われました。
上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本の詳細
上場市場 | 東京証券取引所 |
---|---|
コード | 1554 |
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
設定日 | 2011年3月3日 (上場は2011年3月8日) |
信託報酬 | 年0.24%(税別) |
基準価額 | 2,004円 |
純資産総額 | 42.09億円 |
出来高(月間) | 58,280株 |
売買単位 | 10口 |
最低購入金額 | 20,046円 |
決算日 | 年1回(1/20) |
信託財産留保額 | 0.3% |
管理会社 | 日興アセットマネジメント株式会社 |
上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本の特徴は、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」をベンチマークとしている国内ETFが他に存在せず、本ベンチマークに投資したいならこのETFで決まりということでしょう。
また信託報酬が0.25%と低コストで運用が行えるので、長期での積立投資にも活用できそうですね。
先進国24ヵ国、新興国21ヵ国、フロンティア25ヵ国の全70ヵ国に分散投資を行っています。
本ETF一つで、日本を除く世界株式市場をカバーしていると言っていいでしょう。
似たようなベンチマークとしている海外ETFには「iシェアーズMSCI ACWI ETF(ACWI)(信託報酬年0.34%)」が存在します。
ただし全く同じ指数ではなく投資対象に日本が含まれたベンチマークをなっていますので、日本を除いた世界分散投資を行いたい場合は、本ETFで投資を行っていくべきでしょう。
ちなみに売買単位が10口ですが、ファンド自体の基準価格が低く2万円前後で取引可能です。
決算は年1回のみですので、長期投資における効率の良いパフォーマンスが期待できます。
組入国・地域
国・地域名 | 比率 |
---|---|
アメリカ | 56.43% |
イギリス | 6.27% |
フランス | 3.77% |
中国 | 3.72% |
カナダ | 3.41% |
ドイツ | 3.37% |
スイス | 2.96% |
豪州 | 2.54% |
韓国 | 1.87% |
台湾 | 1.52% |
その他 | 14.15% |
組入業種
業種名 | 比率 |
---|---|
IT | 19.36% |
金融 | 19.23% |
一般消費財・サービス | 11.58% |
ヘルスケア | 10.91% |
資本財・サービス | 9.94% |
生活必需品 | 8.43% |
エネルギー | 6.65% |
素材 | 5.28% |
公益 | 2.99% |
不動産 | 2.90% |
電気通信サービス | 2.72% |
組入上位銘柄
銘柄 | 比率 |
---|---|
アップル | 2.07% |
マイクロソフト | 1.61% |
アマゾン | 1.43% |
JPモルガン・チェース | 0.92% |
フェイスブック | 0.92% |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 0.83% |
アルファベット C | 0.78% |
エクソンモービル | 0.76% |
アルファベット A | 0.74% |
テンセント | 0.72% |
世界に誇るアメリカの大企業が上位を占めております。
上位10銘柄で全体比率の10%程度と、分散性が高くなっております。
利回り・パフォーマンスは?
期間 | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | -6.73% | -7.12% |
3ヶ月 | -2.24% | -2.98% |
6ヶ月 | -1.03% | -1.92% |
1年 | +0.21% | +1.42% |
年初来 | +9.91% | +9.12% |
設定来 | +99.98% | +97.57% |
※2019年5月31日時点
年 | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
2018年 | -13.80% | -13.65% |
2017年 | +16.32% | +18.05% |
2016年 | +1.17% | +1.02% |
2015年 | -4.90% | -4.91% |
2014年 | +20.22% | +19.44% |
2013年 | +45.54% | +45.66% |
2012年 | +29.04% | +27.14% |
2018年は世界経済の減速もあって、大きく下落しています。
上記成績を見ると、インデックス(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本))を上回っているような成績に見えますが、ファンドのリターンは配当込みの数値となっていることに留意が必要です。
純資産総額の推移は?
期間 | 純資産総額 |
---|---|
2017年12月末 | 42.2億円 |
2017年6月末 | 37.9億円 |
2016年12月末 | 39.9億円 |
2016年6月末 | 32.7億円 |
純資産ですが2016年までは順調に伸びておりましたが、昨年に入ってからやや停滞気味になっています。
分配金・配当金は?
決算日 | 分配金(10口当たり) | 利回り |
---|---|---|
2019/1/20 | 33円 | 0.17% |
2018/1/20 | 281円 | 1.31% |
2017/1/20 | 360円 | 2.02% |
2016/1/20 | 287円 | 1.86% |
2015/1/20 | 280円 | 1.59% |
2014/1/20 | 169円 | 1.10% |
毎年配当金を出しており、2019年6月25日時点での配当金利回りは0.16%となっています。
2019年より分配額が大きく減少されています。
投資家の評判は?
ETF世界株式(MSCI ACWI)(1554)
買ったった!
弐千圓割れを見て思わず・・・
—-
上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)https://t.co/kDXIDY8m0u— ハスキー ???? (@k_husky_) 2018年10月25日
引けお疲れでした!
日経平均 -0.80%
TOPIX -0.54%
PF +0.29%石油・石炭、鉱業辺りの今日弱かったセクター未保有の恩恵か、前日比はややプラス。
今日はかなり売却した上でいくつか買いましたが、新規は先日見た雑誌で知った、上場インデックスファンド世界株式除く日本(1554)など。— こやけん(°▽°) (@koyaken_007) 2018年10月18日
横から失礼します。
私なら、1554(上場インデックスファンド世界株式)を選択します。
信託報酬高めですが、東証上場なので、円建てで売買できますし、何よりETFを担保に借り入れを起こせるのがメリットです。
ワープアなので事故や重い病気の際の緊急時の借入枠を確保できるのは重要だと考えてます
— 文左衛門 (@Alpha21364) 2018年6月9日
上場インデックスファンド世界株式MSCI ACWI(1554)
個人的にはもっと買いたいETFなのだが、
不人気すぎて板がスカスカで買えない。
とても残念!
これ一つで全世界の株式に投資できちゃう優れものなのに・・・
—- pic.twitter.com/dzUvjWZotr— ハスキー ???? (@k_husky_) 2018年3月14日
上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本の評価
本ETFは低コストで運用でき、成績も安定していて、同じベンチマークのETFが他にないなど投資するメリットが多いことが評価できます。
世界分散投資を行うETFの中では、比較的低い信託報酬ですので、長期投資の利用にも最適と言えます。
海外の新興国を含めた幅広い分散投資をしたい方には、おすすめできるETFになるでしょう。
おすすめな証券会社は?
東証に上場していますので、国内の証券会社ほぼ全てで購入可能です。
取引にかかるコストを、なるべく安く抑えたいならむさし証券、少額(10万円以下)で取引を行いたいなら松井証券、取引ツールの使いやすさを求めるなら楽天証券、GMOクリック証券を利用するのがおすすめです。