MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI)とは何か?構成銘柄や詳細など

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI)とは全世界株式インデックスのことです。

国内の外国株式ファンドでは、上場インデックス世界株式(MSCI ACWI)が日本を除くベンチマークで採用されるなど、外国株式投資では有名な指数となっています。

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MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの詳細

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、MSCI社(モルガン スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が提供している全世界株式指数(時価総額加重平均型)になります。
日本を含むアメリカ・ヨーロッパなどの先進国、南アフリカや中国など成長著しい新興国など、全世界の株式市場(45か国以上)の大型株から中型株まで含んでおります。

全銘柄は約2,500銘柄で構成されており、全世界株式市場の時価総額約85%をカバーしています。

国別構成比率

国名 比率
アメリカ 52.06%
日本 7.64%
イギリス 5.91%
フランス 3.57%
中国 3.42%
その他 27.4%

米国・日本・イギリスといった先進国と、中国やインドなどの新興国で構成されています。
おおまかな構成比率としては、日本10%・先進国80%・新興国10%程度になります。

業種別構成比率

銘柄 比率
金融 18.73%
情報技術 17.55%
一般消費財 11.90%
ヘルスケア 11.17%
資本財 10.82%
生活必需品 8.78%
エネルギー 8.78%
素材 5.34%
電気通信 3.17%
不動産 3.11%
公益事業 3.07%

銘柄別構成比率

銘柄 比率
アップル 1.85%
マイクロソフト 1.26%
フェイスブック 0.93%
アマゾン 0.90%
ジョンソン&ジョンソン 0.81%
エクソン・モービル 0.80%
JPモルガン・チェース 0.78%
アルファベット C 0.69%
アルファベット A 0.67%
ウェルズ・ファーゴ 0.60%

世界に名だたる米国を代表する企業が、上位を独占しています。
全銘柄のうち上位10銘柄が占める比率が9.3%程度と、分散性がかなり高くなっております。

上位銘柄は、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとほぼ同じ構成になっております。
現時点の構成銘柄数は2,494となっています。

利回り・パフォーマンスは?

期間別パフォーマンス

期間 騰落率
1ヵ月 -4.16%
3ヵ月 +2.93%
年初来 +1.27%
1年 +19.41%
3年(年率) +8.93%
5年(年率) +10.66%
10年(年率) +6.22%

※2018年2月28日時点

年度別パフォーマンス

騰落率
2017年 +24.62%
2016年 +8.48%
2015年 -1.84%
2014年 +4.71%
2013年 +23.44%
2012年 +16.80%
2011年 -6.86%
2010年 +13.21%
2009年 +35.41%
2008年 -41.85%
2007年 +12.18%
2006年 +21.53%
2005年 +11.37%
2004年 +15.75%
2003年 +34.63%

米国株式市場の上昇を受けて、本インデックスも好調に推移しています。
2017年はFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとほぼ同じリターンとなっています。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークとしているETF

銘柄 信託報酬 種類
上場インデックス世界株式(MSCI ACWI) 0.25% 国内ETF
iシェアーズMSCI ACWI ETF(ACWI) 0.34% 国内ETF

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークとするETFは、上場インデックス世界株式(MSCI ACWI)「iシェアーズMSCI ACWI ETF(ACWI)」などがあります。
ただ上場インデックス世界株式(MSCI ACWI)は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスから日本を除いたベンチマークとなっております。

信託報酬が年0.30%から年0.25%に引き下げられ、低コストで世界株投資が行えることが魅力的です。

投資家の評判

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスのまとめ

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスですが、全世界株式の約85%をカバーするインデックス(指数)であり、国内のETFやインデックスファンドでも日本を除いた合成指数(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本))としてよく採用されています。

小型株まで幅広くカバーしたい方は、同じ世界株式指数であるFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスを参考指数としているファンドで投資を行うようにしましょう。