上場インデックスファンド日本高配当(1698)(愛称:東証配当フォーカス100)は、日本の高配当銘柄に投資しているETFになります。
日興アセットマネジメントの「上場インデックスファンド」シリーズとして、2010年から上場している古株の高配当ETFになります。
上場インデックスファンド日本高配当(1698)の詳細
上場市場 | 東京証券取引所 |
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対象資産 | 国内株式、国内REIT |
コード | 1698 |
ベンチマーク | 東証配当フォーカス100指数 |
設定日 | 2010年5月13日 (上場は2010年5月14日) |
信託報酬 | 年0.28%(税別) |
純資産総額 | 102億円 |
出来高(月間) | 89,930株 |
決算日 | 年4回(1月、4月、7月、10月の各8日) |
売買単位 | 10口 |
最低購入単価 | 12,757円 |
信託期間 | 無期限 |
信託財産留保額 | なし |
マーケットメイク | 〇:対象 |
資産構成 | 株式:92% REIT、その他の資産:7.98% 組入銘柄数:100柄数 |
管理会社 | 日興アセットマネジメント |
上場インデックスファンド日本高配当(1698)の特徴は、高水準の配当金利回りである100銘柄にまとめて投資できることになります。
株式90銘柄・J-REIT10銘柄の計100銘柄で構成されています。
最近まで高値圏を維持していた、J-REITに投資している珍しい高配当ETFとなります。
J-REITは大型銘柄中心で構成されていて、現時点の保有割合は6%程度と高くありません。
毎年1月と7月に配分見直しを行っており、TOPIX1000および東証REIT指数の中から、時価総額上位の高配当銘柄を組み入れています。
銘柄数は決まっていますが、投資割合については定められておりません。
信託報酬は年0.28%と、高配当ETFとしては妥当な水準です。
純資産は100億円以上とまずまずありますが、流動性は低いのでデイトレードには不向きな商品です。
業種別配分
銘柄名 | 比率 |
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化学 | 12.08% |
食料品 | 11.79% |
情報・通信 | 9.37% |
銀行 | 8.86% |
卸売 | 6.81% |
セクターに大きな偏りはなく、幅広く分散されています。
組入上位銘柄
銘柄名 | 比率 |
---|---|
花王 | 7.42% |
キャノン | 5.88% |
日本たばこ産業 | 5.03% |
ブリヂストン | 4.54% |
三菱UFJフィナンシャルグループ | 3.48% |
アサヒグループホールディングス | 3.40% |
キリンホールディングス | 3.36% |
日本電信電話 | 3.12% |
大塚ホールディングス | 3.07% |
武田薬品工業 | 2.95% |
30年連続増配中の花王が1位となっています。
利回りが高くないため、他の高配当ETFでは入っておりません。
定番の高配当銘柄である、キャノンや日本たばこ産業に多く投資しています。
以前はトヨタ自動車が上位でしたが、現在は構成銘柄から除外されています。
利回り・パフォーマンスは?
期間別騰落率
期間 | 上場インデックスファンド 日本高配当 |
iシェアーズ 高配当利回り |
---|---|---|
3カ月 | -11.3% | -8.9% |
6カ月 | -0.3% | +4.4% |
1年 | -7.4% | -2.8% |
3年 | -0.9% | -0.1% |
5年 | +1.7% | – |
年度別騰落率
期間 | 上場インデックスファンド 日本高配当 |
iシェアーズ 高配当利回り |
---|---|---|
2019年 | +11.8% | +15.2% |
2018年 | -14.1% | -19.1% |
2017年 | +17.6% | +18.6% |
2016年 | +3.2% | +6.0% |
2015年 | +16.0% | – |
2014年 | +13.1% | – |
※2020年2月末時点
競合高配当ETFであるiシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り(1478)と成績を比較してみました。(どちらも配当込みのリターン)
REITが含まれないなど組入銘柄数の違いはありますが、おおむね1478の方が好パフォーマンスを残せています。
配当金・分配金は?
決算月 | 分配金(1口当たり) |
---|---|
2020/1 | 148円 |
2019/10 | 130円 |
2019/7 | 137円 |
2019/4 | 136円 |
2019/1 | 153円 |
2018年総額 | 501円 |
2017年総額 | 468円 |
年4回分配金が支払われており、2020年3月22日時点での利回り年4.32%となっています。
NEXT FUNDS 日経平均高配当株50(1489)などの他の高配当ETFと比べると、やや物足りない利回りと言えます。
ただ決算月によって分配額が大きくなることはありませんので、安定した分配を受け取れることは嬉しいですね。
投資家からの評判は?
悪くはないと思いますが信託報酬高めですね
あえてここにいく必要はないのかなと思います好みの問題もあるでしょうが私なら1489、1698あたりを暴落時には拾っていきたいですね
全体的に日本株のETFはいまいちなものが多いので基本的には短期売買でいいなという印象です
— クロスパール@ローコストで豊かな生活 (@crosspearl01) 2019年12月17日
#株式投資 #分配金 #ETF
上場豪州リート<1555>から分配金を貰いました。70口=651円也。上場高配当<1698>から分配金を貰いました。50口=685也。
合わせて、1.336円の分配金でした。少ないですが、下落相場では嬉しい分配金でした😄
— リートン投資家@夢を叶える自習塾 (@Dreammaker2019) 2019年8月16日
高配当系のETF(たとえば1698)のチャートを日足で眺めてみましょう。陽線より陰線が圧倒的に多いことがわかります。しかも上場以来ずっとです。ということは、買うなら引けで買って、売るなら寄りで売ればいいですね。
— データおじさん (@dataozsun) 2019年5月21日
上場インデックスファンド日本高配当(1698)の評価
上場インデックスファンド日本高配当(1698)ですが、国内の高配当株&REITに幅広く分散投資できることが評価されています。
他の高配当ETFと比べて多くの銘柄をカバーしており、分散性が高いことが特徴です。
高配当株は市況悪化時でも下値での買いが期待できるため、比較的安心して保有できることが魅力です。
「多くの高配当株に投資したい」、「国内リートも少し保有したい」と言う場合に活用できるETFでしょう。
おすすめな証券会社は?
東証に上場しているETFですので、国内ほぼ全ての証券会社で購入可能となっています。