バンガード・米国増配株式ETF(VIG)とは、その名のとおり米国の連続増配株に投資が行えるETFになります。
3兆円以上の純資産を誇る大人気の米国ETFとなっています。
2019年5月30日付で年0.08%から年0.06%に、経費率改定が行われています。
バンガード・米国増配株式ETF(VIG)の詳細
上場市場 | NYSEアーカ取引所(NYSE Arca) |
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コード | VIG |
ベンチマーク | NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス |
設定日 | 2006年4月21日 |
信託報酬 | 年0.06%(税別) |
純資産総額 | 342.60億米ドル |
売買単位 | 1株 |
最低購入単価 | 12,316円 |
決算日 | 四半期ごと |
管理会社 | ザ・バンガード・グループ・インク |
バンガード・米国増配株式ETF(VIG)は、過去10年以上増配を続けている米国大型株に投資できることが特徴です。
2019年5月に信託報酬引き下げが行われて、年0.06%とさらに低いコストになりました。
バンガード・S&P500ETF(VOO)(年0.03%)やバンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)(年0.06%)などといった、他の米国バンガードETFと肩を並べるコスト水準になっています。
本ETFは連続増配株に投資していますが現在の配当利回りは高くなく、今後増配によって高配当が期待できるETFになります。
またREIT(不動産)は構成銘柄の対象外となっています。
上位銘柄は景気変動の影響を受けにくい銘柄が比較的多いので、相場下落時でも安心して保有できることがメリットになります。
リーマンショックなどの世界不況時でも、増配を続けている優良株に投資できることが本ETFの強みと言えます。
セクター別構成比率
国名 | 比率 |
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資本財 | 27.6% |
一般消費財 | 20.1% |
ヘルスケア | 11.9% |
金融 | 11.4% |
生活必需品 | 10.9% |
情報技術 | 8.7% |
公益事業 | 5.5% |
素材 | 3.8% |
通信サービス | 0.1% |
業績良好で増配できる状態にある、資本財や消費財セクターの比率が高くなっています。
一方素材や通信サービス・石油・ガスなどは、業績悪化で配当が低下・無配になっているため、比率も下位となっています。
構成銘柄比率
国名 | 比率 |
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Microsoft Corp. | 4.42% |
Visa Inc. | 4.21% |
Procter & Gamble Co. | 4.09% |
Walmart Inc. | 3.94% |
Johnson & Johnson | 3.92% |
Comcast Corp. | 3.70% |
McDonald’s Corp. | 2.84% |
Abbott Laboratories | 2.63% |
Union Pacific Corp. | 2.41% |
United Technologies Corp. | 2.31% |
マイクロソフトやVISA(ビザ)など、連続増配を続けている企業180銘柄以上で構成されています。
ウォルマートやジョンソン&ジョンソンは、実に40年以上も増配記録を続けています。
上位10銘柄で全体の3割程度と、分散性は高くありません。
利回り・パフォーマンスは?
期間別騰落率
期間 | ファンド | ベンチマーク |
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年初来 | +11.32% | +11.29% |
1年 | +8.66% | +8.70% |
3年 | +12.14% | +12.18% |
5年 | +9.32% | +9.39% |
10年 | +12.97% | +13.07% |
設定来 | +8.29% | +8.41% |
※2019年5月末現在
年間別騰落率
年間 | ファンド |
---|---|
2018年 | -2.10% |
2017年 | +22.21% |
2016年 | +11.90% |
2015年 | -1.97% |
2014年 | +10.06% |
2013年 | +29.01% |
2012年 | +11.58% |
2011年 | +6.19% |
2010年 | +14.69% |
2009年 | +19.29% |
米国株式の上昇とともに2019年は上昇基調となっています。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
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2019/4 | 0.50970米ドル |
2018/12 | 0.57720米ドル |
2018/10 | 0.49810米ドル |
2018/7 | 0.56570米ドル |
2018/3 | 0.39670米ドル |
2018/12 | 0.54610米ドル |
2018/9 | 0.43000米ドル |
2018/6 | 0.51800米ドル |
四半期ごとに分配金を出しており、2019年6月8日時点での分配金利回りは1.79%となっています。
ここ最近の利回りは2%程度で推移しており、利回り的に高い水準ではありません。
現在高配当である銘柄に投資したい場合は、バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)などの高配当ETFに投資するようにしましょう。
投資家からの評判は?
大統領選が終われば、どちらになるにしろ株価は上がる気がしています。
そこで毎月買い増ししている米国株を大統領選前の「今日」注文したいと思います。
ちなみにバンガード・米国増配株ETF(VIG)を5万円分買う予定です。
— 技術営業マン@目標/月10万円の不労所得+フォロワー100人 (@gijutsueigyo) November 2, 2020
米国増配株式ETFのVIGは、増配株で構成されたETF。
利回りは2%未満で高くはないけど、早い時期に買っといて数年持っておけばどんどん配当金は増えていく。
次のボーナスでこれをまとめ買いしようかな。— ダイスケ (@Daisuke1129y) 2019年5月25日
VIG(バンガード米国増配株式ETF)に36年連続増配銘柄であるエクソンモービルが含まれていない理由が調べてもわからへんかった…
— ほえタコ (@HoeTako) 2019年5月4日
vigは、ディフェンシブよりなETFだと思っている。
分散性とディフェンシブ性を考慮すると割安、割高を気にする必要性はきっとない(と思っている💦)また、最近VISAも増配10年経過で組み込まれた点も評価したい(* ̄∇ ̄*)
— もちのき (@lei_felicita) 2019年4月4日
バンガード・米国増配株式ETF(VIG)の評価
バンガード・米国増配株式ETF(VIG)ですが、低コストで米国連続増配株に分散投資できることが評価されています。
将来的に好配当が期待できる優良銘柄で構成されていることが利点となっています。
不況に比較的強い銘柄で構成されているので、安定感を求める方にはぴったりなETFとなります。
過去10年の成長率が良好なことから、値上がり益を狙いながら配当成長も期待できるETFであり、ポートフォリオの一部に加えておきたいETFと言えるでしょう。
バンガード・米国増配株式ETF(VIG)を購入できる会社はこちら
本ETFは海外ETFとなりますので、扱っている会社は下記となります。
証券会社 | ポイント |
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楽天証券 | 楽天VTIがiDeCoでも買える。 楽天レバレッジETFは手数料無料。 90日の指値期間。 |
SBI証券 | 米国ETFが定期積立できるサービスあり。 海外ETFに低コストで投資可能。 |
サクソバンク証券 | 他社を引き離す業界最安の手数料が魅力。 米国ETF含めて6,000銘柄以上を取り扱っている。 |
マネックス証券 | 約3,000銘柄以上の米国株取り扱い。 米国ETFが実質手数料無料になるゼロETFがある。 米国株の時間外取引が可能。 |