MSCI エマージング・マーケット・インデックスは新興国株式のインデックス(指数)になります。
韓国や中国など新興国20か国以上に投資を行い、「iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETF」などインデックスファンドのベンチマークにも採用されています。
MSCI エマージング・マーケット・インデックスの詳細
MSCI エマージング・マーケット・インデックスは、MSCI社(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出している新興国株式指数(時価総額加重平均型)になります。
南アフリカや台湾、インドやブラジルなど、現在も成長著しい新興国株式市場(20か国以上)の中型株から大型株までカバーしております。
構成銘柄は約800銘柄となっており、世界の株式市場約10%以上の時価総額に相当すると言われています。
国別構成比率
国名 | 比率 |
---|---|
中国 | 29.67% |
韓国 | 15.39% |
台湾 | 11.27% |
インド | 8.77% |
南アフリカ | 7.12% |
その他 | 27.78% |
中国を筆頭に台湾・インドといった新興国を投資対象としています。
同じ新興国株式指数であるFTSE・エマージング・インデックスでは投資対象としていない、韓国までカバーしていることが特徴です。
業種別構成比率
銘柄 | 比率 |
---|---|
情報技術 | 27.7% |
金融 | 23.45% |
一般消費財 | 10.2% |
素材 | 7.41% |
エネルギー | 6.77% |
銘柄別構成比率
銘柄 | 国 | 比率 |
---|---|---|
テンセント | 中国 | 5.45% |
サムスン電子 | 韓国 | 4.27% |
アリババ・グループ・ホールディング | 中国 | 3.66% |
TSMC | 台湾 | 3.50% |
ナスパーズ | 南アフリカ | 2.25% |
中国建設銀行 | 中国 | 1.43% |
百度 | 中国 | 1.18% |
中国移動通信 | 中国 | 1.15% |
中国工商銀行 | 中国 | 1.09% |
中国平安保険 | 中国 | 1.00% |
日本でも有名な「サムスン」や「アリババ」などが上位となっています。
成長著しい中国企業が数多く名を連ねています。
利回り・パフォーマンスは?
期間別パフォーマンス
期間 | 騰落率 |
---|---|
1ヵ月 | 3.59% |
3ヵ月 | 7.44% |
年初来 | 37.28% |
1年 | 37.28% |
3年 | 9.10% |
5年 | 4.35% |
10年 | 1.68% |
※2017年12月29日時点
年度別パフォーマンス
年 | 騰落率 |
---|---|
2017年 | +37.28% |
2016年 | +11.19% |
2015年 | -14.92% |
2014年 | -2.19% |
2013年 | -2.60% |
2012年 | +18.22% |
2011年 | -18.42% |
2010年 | +18.88% |
2009年 | +78.51% |
2008年 | -53.33% |
2007年 | +39.42% |
世界株式マーケットの価格上昇を受けて、本インデックスも好調に推移しています。
投資家からの評判は?
また、同じくモルガン スタンレーが提供するMSCI エマージング・マーケット・インデックス (MSCIEF) は、1月のピーク時から25%も下落しています。今月、FTSEオール・ワールド・インデックス(FTSE全世界指数)は7.3%下落し、2012年のユーロ圏危機のピーク以来、最悪の業績となっています。
— 隊長 (@t6b325URyYkAfWa) 2018年11月2日
あとMSCIエマージングだと韓国の比率が高いのも問題。
先進国扱いされることもある日本の類似国みたいなところに振り回される。
FTSEにすればいいかといえば台湾の比率が高いという問題も・・・— はるかさん@NIGAMI KARAMI JIRO (@asakaze2425) 2018年10月2日
MSCIエマージング・マーケット・インデックスににサウジアラビアとアルゼンチンが組み入れられるということで、新興国の組入国数は合計26ヶ国になりますね。 https://t.co/8uCI7tmX4x
— 横田健一@資産形成ハンドブック (@ken1yokota) 2018年6月21日
知人の話の補足
①新興国の動向はMSCI エマージング・マーケット・インデックスを見ておくと参考になる
②イタリア問題は政治ばかり見られているが、基本的に債務の問題、イタリアの金利が7%を超えそうになったら警戒しろ
債務の話の時は現実味があって、鮨が喉を通らなかった…(^_^;)
— RGM-109 (@heavy_gun) 2018年6月3日
MSCI エマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとしているETF
MSCI エマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとする国内ETFは、「iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETF」があります。
またインデックスファンドでは「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」や「<購入・換金手数料なし> ニッセイ新興国株式インデックスファンド」でベンチマークとなっています。
MSCI エマージング・マーケット・インデックスのまとめ
MSCI エマージング・マーケット・インデックスですが、新興国20か国以上の大型株・中型株を投資対象としているインデックス(指数)になります。
韓国を含めた新興国全体に投資したい場合は本インデックスのファンドを選ぶと良いでしょう。
本インデックスは小型株を投資対象としておりませんので、分散性を高めたい場合は「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」(小型株含む約4,000銘柄)をベンチマークとするファンドで投資を行いましょう。