FTSE・エマージング・インデックスとは新興国株式インデックス(指数)のことです。
インドや中国など新興国20か国以上に投資を行っていて、「EXE-iつみたて新興国株式ファンド」などインデックスファンドのベンチマークにも採用されています。
FTSE・エマージング・インデックスの詳細
FTSE・エマージング・インデックスは、FTSEI社(FTSEインターナショナル)が提供している新興国株式指数(時価総額加重平均型)になります。
南アフリカや台湾、インドや中国など、成長著しい新興国株式市場(20か国以上)の大型株から中型株まで含んでおります。
構成銘柄は約1,000銘柄となっており、構成国新興国株式市場の時価総額約90%以上をカバーしています。
国別構成比率
国名 | 銘柄数 | 比率 |
---|---|---|
中国 | 258 | 29.26% |
台湾 | 91 | 14.16% |
インド | 137 | 12.26% |
ブラジル | 73 | 8.89% |
南アフリカ | 80 | 8.06% |
ロシア | 40 | 4.19% |
メキシコ | 44 | 3.95% |
タイ | 41 | 3.60% |
マレーシア | 43 | 3.17% |
インドネシア | 29 | 2.44% |
中国をはじめブラジルやロシア、東南アジア諸国などが上位を占めております。
構成国の上位10か国で全体の8割以上となっています。
特に中国・台湾で半分以上の割合になっており、両国の株式市場の動きが大きく影響されます。
同じ新興国株式インデックスである「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」との違いは、韓国を新興国と見なしていない点です。
そのため本インデックスは韓国を投資対象としておりません。
以前、新興国株式向けのインデックス投資商品で、中韓抜きが無いのが不満とつぶやいたが、さっき探したら、韓国抜きがあったので思わず笑った。
ちなみに、FTSE・エマージング・インデックスをベンチマークした商品なのだが、韓国は先進国扱いなので対象外だそうな。— ヴァレーリエ・オスカル(職業:浪人) (@valerievopw) 2018年2月21日
業種別構成比率
銘柄 | 比率 |
---|---|
銀行 | 18.39% |
テクノロジー | 14.87% |
石油・ガス | 8.27% |
一般産業 | 7.22% |
電気通信 | 5.702% |
銘柄別構成比率
銘柄 | 国 | 比率 |
---|---|---|
テンセント | 中国 | 5.55% |
TSMC | 台湾 | 4.49% |
ナスパーズ | 南アフリカ | 2.41% |
中国建設銀行 | 中国 | 1.85% |
中国工商銀行 | 中国 | 1.44% |
鴻海精密工業 | 台湾 | 1.29% |
中国移動通信 | 中国 | 1.23% |
アリババ・グループ・ホールディング | 中国 | 1.16% |
リライアンス・インダストリーズ | インド | 1.08% |
中国平安保険 | 中国 | 1.02% |
中国企業を中心とした世界でも名の知られた銘柄で構成されています。
シャープを買収した「鴻海精密工業」や中国最大のECサイトである「アリババ」など、一度は聞いたことがある企業にも投資を行っています。
利回り・パフォーマンスは?
期間別パフォーマンス
期間 | 騰落率 |
---|---|
3ヵ月 | +11.8% |
6ヵ月 | +7.7% |
1年 | +20.6% |
3年(年率) | +11.6% |
5年(年率) | +6% |
10年(年率) | +4.1% |
15年(年率) | +8.2% |
※2018年12月末時点
年度別パフォーマンス
年 | 騰落率 |
---|---|
2019年 | +20.6% |
2018年 | +13.0% |
2017年 | +32.5% |
2016年 | +13.5% |
2015年 | -15.2% |
2014年 | +1.6% |
2013年 | -3.5% |
2012年 | +17.9% |
2011年 | -19.0% |
2010年 | +19.8% |
2009年 | +82.6% |
2008年 | -52.9% |
2007年 | +39.7% |
世界株式市場の上昇を受けて、本インデックスも好調に推移しています。
投資家からの評判は?
RT>新興国インデックスも、MSCIエマージングだと韓国は新興国扱いでFTSEエマージングだと先進国扱い。中国はどちらも新興国扱い。一人当たり実質GDPでみるなら、中国はまだ新興国で韓国や台湾は境界線かな。
— Ryo (@awtjvyjz) 2019年7月28日
確か本数は多くないけどFTSEエマージングなんちゃらをベンチマークにした投信なら韓国入ってないんだよね。こっちに変えようかな…それともMSCIなんちゃらの投信と半半にするか…
— けんたろー (@QopMqj5lV7k6Tci) 2018年11月8日
私が買っているEXE-iつみたて新興国株式インデックスはFTSE・エマージング・インデックスの連動型なのでは21ヶ国が組み込まれています。
— つみたて人G(長期投資中)@甘味投資家 (@UDmetAiWIVms8xF) 2018年8月31日
以前、新興国株式向けのインデックス投資商品で、中韓抜きが無いのが不満とつぶやいたが、さっき探したら、韓国抜きがあったので思わず笑った。
ちなみに、FTSE・エマージング・インデックスをベンチマークした商品なのだが、韓国は先進国扱いなので対象外だそうな。— ヴァレーリエ・オスカル(職業:浪人) (@valerievopw) 2018年2月21日
FTSE・エマージング・インデックスをベンチマークとしているETF
FTSE・エマージング・インデックスをベンチマークとする国内ETFは、現在のところ存在しません。
インデックスファンドでは「EXE-iつみたて新興国株式ファンド」や「EXE-i 新興国株式ファンド」があります。
FTSE・エマージング・インデックスのまとめ
FTSE・エマージング・インデックスですが、新興国20か国以上の大型株・中型株を投資対象としているインデックス(指数)になります。
本インデックスは小型株までカバーしておりませんので、分散性を高くしたい場合は「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」(小型株含む約4,000銘柄)をベンチマークとするファンドで投資を行いましょう。