【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)は、米ドル建ての投資適格社債に投資できるETFのことです。
世界シェアNo.1の「iシェアーズ」ブランドから、2017年8月に上場しています。
【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)の詳細
上場市場 | 東京証券取引所 |
---|---|
対象資産 | 米国債券 |
コード | 1496 |
ベンチマーク | Markit iBoxx米ドル建てリキッド投資適格指数(TTM円ヘッジ付き) |
設定日 | 2017年8月24日 (上場は2017年8月25日) |
信託報酬 | 年0.28%(税別) |
純資産総額 | 218億円 |
出来高(月間) | 148,223株 |
決算日 | 年4回(1月、4月、7月、10月の11日) |
売買単位 | 1口 |
最低購入単価 | 2,542円 |
信託期間 | 無期限 |
信託財産留保額 | なし |
マーケットメイク | 対象 |
管理会社 | ブラックロック・ジャパン |
【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)は、ドル建て投資適格社債に分散投資できることが特徴です。
現在のところ、投資適格社債を買える唯一の国内ETFになっています。
投資適格社債とは、格付けの高い企業が発行した社債のことです。
ハイイールド社債のような信用力に劣る債券とは異なり、比較的安定した値動きが期待できます。
本ETFは海外ETFのiシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF(LQD)に投資することで、ベンチマークとの連動を目指しています。
LQDは3兆円超の純資産を誇り、経費率も0.15%と低めです。
ETFによってはまとまった資金が必要な場合もありますが、本ETFは数千円と少額から買い付けられます。
また楽天証券なら手数料無料で取引可能なのでおすすめです。
ちなみに為替ヘッジを行っているので、それに伴うヘッジコストが発生します。
金利差拡大で無視できないコストになっているため、余分なコストを払いたくない場合は、直接海外ETFのLQDを買うことも検討すべきでしょう。
組入銘柄
銘柄名 | 比率 |
---|---|
バンク・オブ・アメリカ | 2.98% |
JPモルガン・チェース | 2.80% |
ウェルズ・ファーゴ | 2.34% |
AT&T | 2.30% |
コムキャスト | 2.22% |
シティグループ | 2.21% |
ベライゾン・コミュニケーションズ | 2.00% |
ゴールドマン・サックス | 1.96% |
モルガン・スタンレー | 1.95% |
アップル | 1.89% |
キャッシュ、デリバティブ等 | 3.43% |
投資適格社債だけあって、世界的に有名な企業が名を連ねています。
信用格付け
銘柄名 | 比率 |
---|---|
AAA | 2.44% |
AA | 8.27% |
A | 41.78% |
BBB | 46.55% |
BB | 0.06% |
キャッシュ、デリバティブ等 | 0.90% |
投資適格債とされるBBB以上の債権が大半を占めています。
BB以下の債券は、ハイイールド債やジャンク債と呼ばれます。
利回り・パフォーマンスは?
期間別騰落率
期間 | ファンド | AGG |
---|---|---|
3カ月 | -5.81% | -3.39% |
6カ月 | -3.01% | -2.75% |
1年 | +6.36% | +0.70% |
3年 | +13.50% | +14.45% |
設定来 | +10.82% | – |
年度別騰落率
期間 | ファンド | AGG |
---|---|---|
2020年 | +9.08% | +7.43% |
2019年 | +14.83% | +8.68% |
2018年 | -6.95% | -0.05% |
※2021年3月31日現在
米国の投資適格債券に投資を行うiシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)と成績を比較してみました。
コロナショックでは本ETFの方が下落幅が大きく、ボラティリティが高い値動きでした。
それ以前の成績を見ても、それなりに価格変動リスクがあると言えます。
国債ファンドのような値動きの小ささを求める方には、やや不向きなETFでしょう。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
---|---|
2021/4/11 | 14円 |
2021/1/11 | 16円 |
2020/10/11 | 14円 |
2020/7/11 | 15円 |
2020/4/11 | 20円 |
2020/1/11 | 17円 |
年4回分配金が出されており、2021年4月25日時点での利回りは2.32%となっています。
先進国債券と比べて同等かやや高めとなっており、問題ない水準と言えるでしょう。
投資家からの評判は?
しばらくヨコヨコの1482米国債ETFと1496米社債ETFを買い増したい衝動にかられていますがまだどちらに動くか不明なため今週は我慢します
— 高年収リーマン🐕 FIREしてガラのいい地方都市で暮らしたい (@FIRE_1500) April 19, 2021
1496というETFもあるけど、流動性がなぁ…
— スース (@perp_nc10) 2020年5月15日
投資適格ならETFでも買えるんじゃない?1496とか。HY行くならフィデリティUSHYがご長寿ファンド、毎月分配だけど
— よしだセゾン (@unitedgbridge2) 2020年5月14日
iShares米国IG社債ETF(1496)は早くも半値戻し。2兆ドルの財政政策のうち4,250億ドルがFRBの社債買い入れプログラムに充てられることを好感。仮に信用不安になっても残存5年までの米国投資適格社債はFRBが全額買うことができるようになる。
— Blue Mountain (@Mura_Bit) 2020年3月26日
【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)の評価
【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)ですが、国内唯一の投資適格社債ETFであることが評価されています。
米国企業を中心とする、信用力の高い社債にまとめて投資できることが魅力です。
為替ヘッジ付きのLQDとなり、円高リスク等が気になる方にはメリットのあるファンドと言えるでしょう。
一方投資適格社債と言っても国債ほど値動きが安定しておらず、市場悪化時にはそれなりの下落を覚悟する必要がありそうです。
ハイイールド債ほどのリスクは取りたくないが、一定の信頼性と利回りがある債券へ投資したい場合に活用できるETFでしょう。
おすすめな証券会社は?
東証に上場しているETFですので、国内ほぼ全ての証券会社で購入可能となっています。
コストを抑えたい場合は、iシェアーズETFが無料で取引できる楽天証券がおすすめです。
10万円以下の少額資金で投資を行いたいなら、手数料無料で取引が行える岡三オンライン証券、松井証券、SBI証券を利用するのが良いでしょう。