ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(1349)は、その名の通りアジアの債券を投資対象とするETFになります。
2009年から上場している古株の債券ETFになります。
ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(1349)の詳細
上場市場 | 東京証券取引所 |
---|---|
コード | 1349 |
ベンチマーク | Markit iBoxx ABF汎アジア指数 |
上場日 | 2009年6月19日 |
売買単位 | 1口 |
信託報酬 | 年0.18%(税別) |
信託財産留保額 | 無料 |
基準価額(株価) | 12,810円 |
純資産総額 | 4,113億円 |
出来高(月間) | 724株 |
為替ヘッジ | なし |
決算日 | 年2回(1/22、7/22) |
最低投資金額 | 12,810円 |
管理会社 | ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・シンガポール・リミテッド |
ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(1349)ですが、国内初のアジア債券ETFであることが特徴です。
現在国内でアジア債券のみに投資できるETFは他に存在しません。
投資対象は中国やシンガポールをはじめとするアジア8か国となっており、現地通貨建ての国債および公債に投資しています。
国債が中心となっているため、信用力の高い債券で構成されています。
アジア債券投資信託では信託報酬年1%超が当たり前の中、経費率は0.18%と新興国債券としては低コストで投資できることが魅力です。
ちなみに日本より先に、香港証券取引所に上場しています。(2005年)
また本ETFはカブドットコム証券のフリーETF対象ですので、手数料無料で買い付けることが可能です。
手数料コストを気にせずトレードできるので、分配金の再投資がしやすい銘柄となります。
欠点は出来高がかなり少ないことでしょう。
マーケットメイク対象となっていないため、今後も短期取引には向かないETFと言えます。
国・地域別配分は?
国名 | 比率 |
---|---|
中国 | 24.93% |
韓国 | 15.83% |
シンガポール | 15.75% |
マレーシア | 11.45% |
タイ | 9.79% |
香港 | 8.52% |
インドネシア | 7.83% |
フィリピン | 5.91% |
中国や韓国はもちろん、経済成長が著しいマレーシアやインドネシアの債券に投資しています。
組み入れ銘柄は?
銘柄 | 比率 |
---|---|
シンガポール政府(満期:2046年3月1日) | 1.46% |
シンガポール政府(満期:2023年7月1日) | 1.23% |
シンガポール政府(満期:2027年3月1日) | 1.20% |
中国政府(満期:2046年4月25日) | 1.17% |
シンガポール政府(満期:2021年6月1日) | 1.09% |
パフォーマンス・利回りは?
期間 | ファンド | 上場インデックスファンド 新興国債券 |
---|---|---|
3ヵ月 | +1.34% | +1.03% |
6ヵ月 | +4.21% | +6.67% |
1年 | +8.07% | +12.38% |
3年 | +12.49% | +2.69% |
※2021年4月末時点
ベンチマークは異なりますがアジア債券にも投資している上場インデックスファンド新興国債券(1566)と成績の比較をしてみました。
ここ1年は1566の方が好成績を残しています。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
---|---|
2021/1 | 1.27米ドル |
2020/7 | 1.23米ドル |
2020/1 | 1.42米ドル |
2019/7 | 1.64米ドル |
2019/1 | 1.76米ドル |
2018/7 | 1.84米ドル |
2018/1 | 1.74米ドル |
年2回の分配となっており、2021年5月1日時点の分配金利回りは2.05%です。
徐々に分配額が低くなっております。
運用会社の分配情報はドル建てでの表記となっていますが、実際の分配は日本円で支払われます。
投資家からの評判は?
【メモ】
全世界株式に投資するETF『VT』の国別・組入銘柄数と比率をまとめました。🌏49カ国 8872銘柄
🇺🇸1802
🇨🇳1478
🇯🇵1349
🇰🇷431
🇹🇼418
🇮🇳307
…と、こんな感じで分散投資されてます。ソースはVTが連動しているインデックス『FTSE Global All Cap』の国別一覧のデータより! pic.twitter.com/yrkKdYcf6n
— 20代怠け者 / 上本敏雅 @ 超ど素人がはじめる米国株 (@20sInvest) January 21, 2020
1557と同様に1349もカブドットコム証券にてフリーETFなので売買手数料が無料なのよね。
もっとみなさんにフリーETFを知っていただけたらと思います。#カブコム— ストーンヘッド鈴木@ (@stoneheadsuzuki) 2017年12月27日
以前私も保有していた1349 ABF 汎アジア債券インデックス・ファンドETFも逆日歩が840円/6日!
これって記憶が確かならば分配金にかかる現地課税が0%と非課税で日本国内のみの課税だったはず。確定申告の際に「分配金のお知らせ」を出してしまったので手元に書類はないけどもしかしたら写真があるかも— ストーンヘッド鈴木@ (@stoneheadsuzuki) 2017年12月27日
外債ETF、使い勝手いいですね。 損益通算されるし、エマージングもパッケージ化されてるし。 少額ですがNISA投資枠であまってるところだけお試し代わりに買ってみました。 ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(1349)
— あつまろ (@atsumaro1) 2017年7月29日
ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(1349)の評価
ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(1349)ですが、国内唯一のアジア債券ETFであることが評価できます。
香港にも上場しており、純資産は4000憶円近くと実績十分です。
また格付けの高い債券で構成されているため、普段の値動きは安定していることが魅力です。
現地通貨建てでの保有ですので、アメリカドル以外の資産を持ちたい方にも投資価値があるかと思います。
アジア債券にも投資している上場インデックスファンド新興国債券(1566)は値動きが大きいことから、なるべくリスクを抑えて分散投資&インカムゲインを得たい場合におすすめでしょう。
おすすめな証券会社は?
東証上場のETFですので、国内ほぼ全ての証券会社で購入可能です。
ただ前述したとおり、取引手数料無料となるカブドットコム証券での取引がおすすめです。
取引額が10万円以下と少額の場合は、岡三オンライン証券、SBI証券、楽天証券でも手数料無料となります。